先人の忘れもの
こんにちは、itesです。
前回の「ついにインター?!(前編)」と同じ場所で、面白いものを見つけたので紹介します。
現地での写真はありませんm(_ _)m
川を下流に向かって歩いていた時のこと。
左岸の河原に茶色いビール瓶が。


標商録登
SAKURA BEER
ルービラクサ
という文字が確認できます。
日本語の文字が右から左に書かれているのを見て、相当古いものだと確信しました。
底には桜マークに九の文字が。

調べてみると、サクラビールは北九州の桜麦酒という会社でつくられていたビールだとわかりました。
桜麦酒は1943年に大日本麦酒に合併されるまで存在していたので、この頃までは製造されていたと思われます。
つまり新しくても戦時中ということになります!
次はこちら。
いかにも古そうな青い瓶です。ビール瓶の近くに落ちていました。



気泡のたっぷり入った青いボディに、少し傾いた瓶首。
側面には別府百湯撰の文字と目盛。
調べてみても同じものはヒットしませんでしたが、どうやら温泉の素が入っていたようです。
こちらも九州からやってきたものであるようです。

最後に拾ったハンドクリームの瓶も合わせて記念撮影。
それにしても不思議です。どうしてN川町の山奥のアンモナイト産地に、九州から来た瓶たちが眠っていたのでしょう。
今は誰も住んでいませんが、かつては集落があり、物流も盛んだったのだろうと思います。
しかしどうしても、九州、アンモナイトといえば、かの大先生を思い浮かべてしまいます。
若かりし日のM先生が、山に籠って仲間たちとビールを酌み交わし、温泉の素で調査の疲れを癒していたとしたら…
なかなかロマンのある話だと思いませんか。
では。
前回の「ついにインター?!(前編)」と同じ場所で、面白いものを見つけたので紹介します。
現地での写真はありませんm(_ _)m
川を下流に向かって歩いていた時のこと。
左岸の河原に茶色いビール瓶が。


標商録登
SAKURA BEER
ルービラクサ
という文字が確認できます。
日本語の文字が右から左に書かれているのを見て、相当古いものだと確信しました。
底には桜マークに九の文字が。

調べてみると、サクラビールは北九州の桜麦酒という会社でつくられていたビールだとわかりました。
桜麦酒は1943年に大日本麦酒に合併されるまで存在していたので、この頃までは製造されていたと思われます。
つまり新しくても戦時中ということになります!
次はこちら。
いかにも古そうな青い瓶です。ビール瓶の近くに落ちていました。



気泡のたっぷり入った青いボディに、少し傾いた瓶首。
側面には別府百湯撰の文字と目盛。
調べてみても同じものはヒットしませんでしたが、どうやら温泉の素が入っていたようです。
こちらも九州からやってきたものであるようです。

最後に拾ったハンドクリームの瓶も合わせて記念撮影。
それにしても不思議です。どうしてN川町の山奥のアンモナイト産地に、九州から来た瓶たちが眠っていたのでしょう。
今は誰も住んでいませんが、かつては集落があり、物流も盛んだったのだろうと思います。
しかしどうしても、九州、アンモナイトといえば、かの大先生を思い浮かべてしまいます。
若かりし日のM先生が、山に籠って仲間たちとビールを酌み交わし、温泉の素で調査の疲れを癒していたとしたら…
なかなかロマンのある話だと思いませんか。
では。
07
ついにインター?!(前編)
こんにちは、itesです。
このites、ついに大物?!
今ではもう林道が崩れて行くのが困難になってしまった場所ですが、
なんとかタイミングよく行くことができました。
アタックは今年6月。この時期はまだ本流が深く、渡渉も楽ではありません。
本流や上流の支流では、仲間が綺麗なハウエリなどを出すなか僕は成果が上がりません。
次第に焦りも募ります。
本命の支流の落ち口では、早速ノジュールがゴロゴロしていて、
美しいゴードリ・テヌイなどがポロポロ出てきます。

しばらく上がっていくと、露頭が崩れて沢を埋めている部分にヤツが!!

半分はつぶれていて崩れ去っていますが、なんとかヘソがあるインターをゲット。
いったんキープしてさらに上流を目指します。
そしてまたしばらく行くと、沢が立ってきました。
岩盤がむき出しになってゆるい滝のようになっている部分に、
ヤツの入った大ノジュールが嵌っていたのです。

こんな場面には遭遇したことがありませんでした。
高鳴る胸を落ち着かせて、慎重に母岩を外していきます。

ヒビが入ったのでここでストップ。
このまま持ち帰ります。ひー!

Gaudryceras intermedium
ずっしりと幸せの重みを感じながら、完成形を夢見ながら、一歩一歩踏みしめて下山しました。
しかしこのインター、じつは意外な結末を迎えます。
クリーニング結果をお楽しみに!
このites、ついに大物?!
今ではもう林道が崩れて行くのが困難になってしまった場所ですが、
なんとかタイミングよく行くことができました。
アタックは今年6月。この時期はまだ本流が深く、渡渉も楽ではありません。
本流や上流の支流では、仲間が綺麗なハウエリなどを出すなか僕は成果が上がりません。
次第に焦りも募ります。
本命の支流の落ち口では、早速ノジュールがゴロゴロしていて、
美しいゴードリ・テヌイなどがポロポロ出てきます。

しばらく上がっていくと、露頭が崩れて沢を埋めている部分にヤツが!!

半分はつぶれていて崩れ去っていますが、なんとかヘソがあるインターをゲット。
いったんキープしてさらに上流を目指します。
そしてまたしばらく行くと、沢が立ってきました。
岩盤がむき出しになってゆるい滝のようになっている部分に、
ヤツの入った大ノジュールが嵌っていたのです。

こんな場面には遭遇したことがありませんでした。
高鳴る胸を落ち着かせて、慎重に母岩を外していきます。

ヒビが入ったのでここでストップ。
このまま持ち帰ります。ひー!

Gaudryceras intermedium
ずっしりと幸せの重みを感じながら、完成形を夢見ながら、一歩一歩踏みしめて下山しました。
しかしこのインター、じつは意外な結末を迎えます。
クリーニング結果をお楽しみに!
28
ナカガワのウラカワ
みなさんこんにちは。itesです。
今年のシーズン初めは中川町を中心に歩きました。
密かに欲しかったのが、トゲトゲパキ系だったのです。
後輩がタイミングいいのではないかといって選んだ沢では、
後輩の目論見通りたくさんのノジュールが転がっていました。

その中の一つが、こちら⬇︎。
ユウパキ系の断面と、何やら怪しいアンモのスレが見えています。

テシオウラカワ系と見えて、幸せな気持ちになりました。
帰宅後、早速クリーニングにとりかかります。


突起が現れました。
やや変形がありますが、なんとか続いています。
そして一気に完成。

Urakawaites rotalinoides
中心は少し残念ですが、ピンク色の輝きといい立派な突起といい念願のアンモが採れて満足です。


同じ日に拾ったTeshioitesのかけらとも比べてみました。
テシオのほうが突起が密なようです。
それにしてもテシオとウラカワはややこしいです。
では。
今年のシーズン初めは中川町を中心に歩きました。
密かに欲しかったのが、トゲトゲパキ系だったのです。
後輩がタイミングいいのではないかといって選んだ沢では、
後輩の目論見通りたくさんのノジュールが転がっていました。

その中の一つが、こちら⬇︎。
ユウパキ系の断面と、何やら怪しいアンモのスレが見えています。

テシオウラカワ系と見えて、幸せな気持ちになりました。
帰宅後、早速クリーニングにとりかかります。


突起が現れました。
やや変形がありますが、なんとか続いています。
そして一気に完成。

Urakawaites rotalinoides
中心は少し残念ですが、ピンク色の輝きといい立派な突起といい念願のアンモが採れて満足です。


同じ日に拾ったTeshioitesのかけらとも比べてみました。
テシオのほうが突起が密なようです。
それにしてもテシオとウラカワはややこしいです。
では。
21
春一番の成果!
みなさんこんにちは。itesです。
今年のネタもたまってきたので、そろそろ放出していきます。
今回のネタは、春一番に採れた不思議なアンモナイトです。
今年は道北で雪が多く、GW前半はほとんど沢を見ることができませんでした。
当サークルのどの部隊も惨敗して帰ってくるばかり。
僕も前日には果敢にもセノマニアンを攻めて虚しく散りました(笑)
せめてカンパニアンは…と願って選んだ沢は、雪に足跡がなくどうやら一番乗りできたようでした。
とはいえ川は濁り川岸は雪に埋まり、決して思わしくありません。
とにかく行けるところまで行こう、といって登っていくと、砂防が見えてきました。
雪のおかげで簡単に乗り越えることができます。
砂防を超えてすぐのあたりで、対岸から露頭にふと目をやると、

大きなアンモの雌型が。思わずあっ!!と叫んでしまいました。
わかりにくいですが、右上のオレンジの点がそうです。
まだ先行者は居ないはずだ!と信じて露頭に駆け寄ります。
すると…

あった!!

雌型とのツーショット
露頭の雌型の真下に、それは転がっていました。
運命的な出会いに興奮がおさまりません。

中巻にくびれがあり、産出状況的に一度はCanadoceras multicostatum に落ち着きそうになったのですが、よく見ると肋の感じとかが結構違います。
おまけに肩に突起があるように見え、また見方によってはキールがあるようにも見えます。連室細管の名残かもしれませんが。

これをキールとみるか…?
ということで、科レベルの同定すら怪しい謎のアンモナイトとなってしまいました。
どなたか情報をお持ちの方はご教授ください。
宜しくお願いします。
今年のネタもたまってきたので、そろそろ放出していきます。
今回のネタは、春一番に採れた不思議なアンモナイトです。
今年は道北で雪が多く、GW前半はほとんど沢を見ることができませんでした。
当サークルのどの部隊も惨敗して帰ってくるばかり。
僕も前日には果敢にもセノマニアンを攻めて虚しく散りました(笑)
せめてカンパニアンは…と願って選んだ沢は、雪に足跡がなくどうやら一番乗りできたようでした。
とはいえ川は濁り川岸は雪に埋まり、決して思わしくありません。
とにかく行けるところまで行こう、といって登っていくと、砂防が見えてきました。
雪のおかげで簡単に乗り越えることができます。
砂防を超えてすぐのあたりで、対岸から露頭にふと目をやると、

大きなアンモの雌型が。思わずあっ!!と叫んでしまいました。
わかりにくいですが、右上のオレンジの点がそうです。
まだ先行者は居ないはずだ!と信じて露頭に駆け寄ります。
すると…

あった!!

雌型とのツーショット
露頭の雌型の真下に、それは転がっていました。
運命的な出会いに興奮がおさまりません。

中巻にくびれがあり、産出状況的に一度はCanadoceras multicostatum に落ち着きそうになったのですが、よく見ると肋の感じとかが結構違います。
おまけに肩に突起があるように見え、また見方によってはキールがあるようにも見えます。連室細管の名残かもしれませんが。

これをキールとみるか…?
ということで、科レベルの同定すら怪しい謎のアンモナイトとなってしまいました。
どなたか情報をお持ちの方はご教授ください。
宜しくお願いします。
14
コニアシアンのパキ クリーニング結果
みなさんこんにちは。itesです。
今回は、前回紹介したコニアシアンのパキのクリーニングの結果をお届けします。

割り出した時の興奮は並みのものではありませんでした。
ろくなミニパキ一つ持っていない頃にコニアシアンで大きめのパキが出たのですから。
まずはスレが少なく殻が多く残っている側を表としてクリーニングを進めます。
ところが、あれれ…
変形が大きくてヘソもあやしく、やる気を失ってしまいました。


結局、留学もあって半年以上このまま寝かせてしまうことに。
しかし長い間アンモに触れずにいると、クリーニング欲がふつふつと湧いてきます。
「あのアンモの裏側、どうなっているだろうか。クリーニングしなおしたらいい感じになるんじゃないか」
しばらくそんな妄想をしてはうずうずする日々を送っていました。
そして念願の帰国、そして即クリーニング!

やはり変形はありますが、突起も残せそうで、ヘソも反対側より良さそうです。
いよいよ完成!

縫合線がセクシーです(笑)

思い描いた通り、裏側のヘソが残っていてくれました。
一気にお気に入り標本の仲間入りです♪
松本先生のレウェシとノワキの論文(タイトルは忘れました…)を参考に
肋6本ごとに長肋と突起、くびれが現れること、成年殻で装飾が薄くなること、肋の屈曲がさほど強くないことなどから
Nowakites mikasaensis
とすることにしました。
ヘソは3周と少し。当初の表側に見られる部分が殻口だとすれば、最終隔壁までおよそ180度であったことがわかります。
また縫合線などタイプ標本にはない情報も得られるのではないかと期待しています。
以上、半年越しのクリーニング結果でした!
今回は、前回紹介したコニアシアンのパキのクリーニングの結果をお届けします。

割り出した時の興奮は並みのものではありませんでした。
ろくなミニパキ一つ持っていない頃にコニアシアンで大きめのパキが出たのですから。
まずはスレが少なく殻が多く残っている側を表としてクリーニングを進めます。
ところが、あれれ…
変形が大きくてヘソもあやしく、やる気を失ってしまいました。


結局、留学もあって半年以上このまま寝かせてしまうことに。
しかし長い間アンモに触れずにいると、クリーニング欲がふつふつと湧いてきます。
「あのアンモの裏側、どうなっているだろうか。クリーニングしなおしたらいい感じになるんじゃないか」
しばらくそんな妄想をしてはうずうずする日々を送っていました。
そして念願の帰国、そして即クリーニング!

やはり変形はありますが、突起も残せそうで、ヘソも反対側より良さそうです。
いよいよ完成!

縫合線がセクシーです(笑)

思い描いた通り、裏側のヘソが残っていてくれました。
一気にお気に入り標本の仲間入りです♪
松本先生のレウェシとノワキの論文(タイトルは忘れました…)を参考に
肋6本ごとに長肋と突起、くびれが現れること、成年殻で装飾が薄くなること、肋の屈曲がさほど強くないことなどから
Nowakites mikasaensis
とすることにしました。
ヘソは3周と少し。当初の表側に見られる部分が殻口だとすれば、最終隔壁までおよそ180度であったことがわかります。
また縫合線などタイプ標本にはない情報も得られるのではないかと期待しています。
以上、半年越しのクリーニング結果でした!
07
