いざH幌へ!③
みなさんこんにちは。itesです。
きょうは初のH幌巡検の最終日の様子をお届けします。
〜前回のあらすじ〜
待望の初H幌巡検。しかし天気予報は3連休の全行程で雨。
他部隊が次々と巡検中止を決定する中、我々は無謀にも土砂降りの札幌をあとにした。
初日、二日目と雨雲の合間を縫って巡検することに成功したが、成果はいまひとつ決定打に欠ける。
一発逆転を狙い、最終日に臨むのであった…
さて、なんとか天気はもってくれて、三日間とも巡検できました。
中止にしなくて本当に良かったです。
この日攻めるは再びコニアシアン。狙いはペロニセラスです。夢は大きく(笑)
かつてペロニセラスが産出したとベテランハンターの方から伺った沢に突撃しました。
まず、一本目の小さな沢に入ってみると、なんとそこはサントニアンが優勢でした。
しかも前日とは違い、ノジュールだらけだったのです。
思惑とは違いましたが、小ぶりのインターや、綺麗なメヌイを仲間が出すなど、みんなそれなりに楽しめました。
僕がこの沢で得たのは、こちら。
Tetragonitesが大量に入った12kgの亀甲石です!(汗)
すごーーく割りたかったのですが、なんかこの時は割らない方が価値がある気がしてそのまま持ち帰ってきました。
発見地の沢から林道までの道のりだけでしたが、両手に抱えて歩くのはなかなか大変でした。。
続いて、本命のコニアシアンの沢に入っていきます。
そこはある沢のさらに支流にあたります。
まずは沢本流を登ります。
初日のコニアシアンと比べると、産出量はかなり少ない印象を受けました。
それでも仲間が、突起のある変な異常巻を出しており、興味深い産地であることは確かです。
そんなとき、中洲で休もうとしてふと下に目をやると、
ノジュールの表面に分厚い白い殻の断面がぐるっと一周しているのに気がつきました。
パキかな、イノセラかな。
一瞬にして鼓動が高鳴ります。
ハンマーで少し割ってみました。すると…
やった!!パキだ!!!
しかもここは(十中八九)コニアシアン。
「トンゴボリ?いや違うな、薄すぎるぞ。」
コニアシアンのパキなんて全く脳内にヒットしません。
なんだかよくわかりませんが、巡検最終日に大物をゲットすることができました!
クリーニング結果は後日報告します。
肝心のペロニの小沢ですが、地形図ではとても短いのに、
蛇行している上に笹に覆われていてなかなか進めません。
ノジュールも落ちてはいますが、アンモの気配がしません。
ほんとうにペロニなんて産出したのだろうか…
引き返し予定時刻が迫ったとき、大きくて薄い大判型のノジュールを見つけました。
これに入っていなければ何に入っているんだ!と思いたくなるような石でしたが、残念ながらペロニは入っていませんでした。
友達は、ペロニはアンモが出ないところから出るから伝説なんや、とかそれっぽいことを言っていましたが。
これで僕たちの初H幌巡検は以上です。
また目標は大きく、攻めていきたいと思います。最後までおつきあいいただきありがとうございました!
きょうは初のH幌巡検の最終日の様子をお届けします。
〜前回のあらすじ〜
待望の初H幌巡検。しかし天気予報は3連休の全行程で雨。
他部隊が次々と巡検中止を決定する中、我々は無謀にも土砂降りの札幌をあとにした。
初日、二日目と雨雲の合間を縫って巡検することに成功したが、成果はいまひとつ決定打に欠ける。
一発逆転を狙い、最終日に臨むのであった…
さて、なんとか天気はもってくれて、三日間とも巡検できました。
中止にしなくて本当に良かったです。
この日攻めるは再びコニアシアン。狙いはペロニセラスです。夢は大きく(笑)
かつてペロニセラスが産出したとベテランハンターの方から伺った沢に突撃しました。
まず、一本目の小さな沢に入ってみると、なんとそこはサントニアンが優勢でした。
しかも前日とは違い、ノジュールだらけだったのです。
思惑とは違いましたが、小ぶりのインターや、綺麗なメヌイを仲間が出すなど、みんなそれなりに楽しめました。
僕がこの沢で得たのは、こちら。
Tetragonitesが大量に入った12kgの亀甲石です!(汗)
すごーーく割りたかったのですが、なんかこの時は割らない方が価値がある気がしてそのまま持ち帰ってきました。
発見地の沢から林道までの道のりだけでしたが、両手に抱えて歩くのはなかなか大変でした。。
続いて、本命のコニアシアンの沢に入っていきます。
そこはある沢のさらに支流にあたります。
まずは沢本流を登ります。
初日のコニアシアンと比べると、産出量はかなり少ない印象を受けました。
それでも仲間が、突起のある変な異常巻を出しており、興味深い産地であることは確かです。
そんなとき、中洲で休もうとしてふと下に目をやると、
ノジュールの表面に分厚い白い殻の断面がぐるっと一周しているのに気がつきました。
パキかな、イノセラかな。
一瞬にして鼓動が高鳴ります。
ハンマーで少し割ってみました。すると…
やった!!パキだ!!!
しかもここは(十中八九)コニアシアン。
「トンゴボリ?いや違うな、薄すぎるぞ。」
コニアシアンのパキなんて全く脳内にヒットしません。
なんだかよくわかりませんが、巡検最終日に大物をゲットすることができました!
クリーニング結果は後日報告します。
肝心のペロニの小沢ですが、地形図ではとても短いのに、
蛇行している上に笹に覆われていてなかなか進めません。
ノジュールも落ちてはいますが、アンモの気配がしません。
ほんとうにペロニなんて産出したのだろうか…
引き返し予定時刻が迫ったとき、大きくて薄い大判型のノジュールを見つけました。
これに入っていなければ何に入っているんだ!と思いたくなるような石でしたが、残念ながらペロニは入っていませんでした。
友達は、ペロニはアンモが出ないところから出るから伝説なんや、とかそれっぽいことを言っていましたが。
これで僕たちの初H幌巡検は以上です。
また目標は大きく、攻めていきたいと思います。最後までおつきあいいただきありがとうございました!
28
いざH幌へ!②
みなさんこんにちは。itesです。
今日は引き続きH幌巡検の二日目をお届けします。
〜前回のあらすじ〜
待望の初H幌巡検。しかし天気予報は3連休の全行程で雨。
他部隊が次々と巡検中止を決定する中、我々は無謀にも土砂降りの札幌をあとにしたのだった…
いちばん降水確率が高かった二日目。
それでも朝はなんとか持ちこたえていました。
この日攻めるべきはサントニアン。雨が強くなる前に撤退という条件で出動の決定が下りました。
図鑑などで美しい保存のアンモナイトが載っている産地です。
かなり期待しながら入渓すると、およそ5分で仲間がテキサを含む石を発見!
こいつは幸先いいぞ、と思ったのですが、
その後なかなか追加が得られません。
ポリプチやゴードリは時折産出するのですが、決まって赤錆のような保存です。
思い描いていたツヤツヤの保存とは程遠いものでした。
やっとの思いでなんとか白殻の保存のノジュールを回収。
これがこの日唯一の成果となりました。
このあとすぐ雨が降ってきてしまったので、不完全燃焼のまま撤退。
例のごとく巡検中やクリーニング前の写真がなくて申し訳ないのですが、
クリーニング前にはハイファントセラス・オリエンターレがごちゃごちゃ見えました。
ノジュールの左端と右端に同じ向きで見えていたので、何周続いているか期待しながらクリーニングすると、
残念ながら別々のかけらでした。それぞれ一周(泣)
すると、ハイファントに挟まれたところにテキサがいました!
白殻のテキサです。地獄から天国!!
ところがこのテキサ、どうも様子が変。。
どうも、写真に写っている部分しか保存されていないようです泣
またしても地獄に。
散々振り回された石でしたが、ロンギベルスも付いていてH幌サントニアンをよく表しているので、
手元に残してあります。眺めるたびに微妙な気持ちになりますが。笑
いっそパッコーン!と割ったら小さいテキサでも出てこないかなあ、などとも思ってしまいます。
次回は巡検最終日、三日目をお届けします。お楽しみに!
今日は引き続きH幌巡検の二日目をお届けします。
〜前回のあらすじ〜
待望の初H幌巡検。しかし天気予報は3連休の全行程で雨。
他部隊が次々と巡検中止を決定する中、我々は無謀にも土砂降りの札幌をあとにしたのだった…
いちばん降水確率が高かった二日目。
それでも朝はなんとか持ちこたえていました。
この日攻めるべきはサントニアン。雨が強くなる前に撤退という条件で出動の決定が下りました。
図鑑などで美しい保存のアンモナイトが載っている産地です。
かなり期待しながら入渓すると、およそ5分で仲間がテキサを含む石を発見!
こいつは幸先いいぞ、と思ったのですが、
その後なかなか追加が得られません。
ポリプチやゴードリは時折産出するのですが、決まって赤錆のような保存です。
思い描いていたツヤツヤの保存とは程遠いものでした。
やっとの思いでなんとか白殻の保存のノジュールを回収。
これがこの日唯一の成果となりました。
このあとすぐ雨が降ってきてしまったので、不完全燃焼のまま撤退。
例のごとく巡検中やクリーニング前の写真がなくて申し訳ないのですが、
クリーニング前にはハイファントセラス・オリエンターレがごちゃごちゃ見えました。
ノジュールの左端と右端に同じ向きで見えていたので、何周続いているか期待しながらクリーニングすると、
残念ながら別々のかけらでした。それぞれ一周(泣)
すると、ハイファントに挟まれたところにテキサがいました!
白殻のテキサです。地獄から天国!!
ところがこのテキサ、どうも様子が変。。
どうも、写真に写っている部分しか保存されていないようです泣
またしても地獄に。
散々振り回された石でしたが、ロンギベルスも付いていてH幌サントニアンをよく表しているので、
手元に残してあります。眺めるたびに微妙な気持ちになりますが。笑
いっそパッコーン!と割ったら小さいテキサでも出てこないかなあ、などとも思ってしまいます。
次回は巡検最終日、三日目をお届けします。お楽しみに!
21
いざH幌へ!①
みなさんこんにちは。itesです。
今日は僕が初めてH幌に行ったときの話をしたいと思います。
遡ること昨年6月。我々は情報収集と自転車の整備など準備に準備を重ね、
大学の関係で3連休となる金土日を使って、念願のH幌自転車巡検を決行するに至りました!
当時僕にとってH幌は憧れの産地であり、そして最もハードルの高い産地でもありました。
開かずのゲートが設置されていて奥まで車で進めないためです。
それを先輩の手を借りず自分たちで企画して巡検をするのですから、そりゃもう武者震いモンですよ。
断片的な知識や情報を紙の地図に落とす作業は大変でしたが、
地図が文字で埋まっていくたびにワクワク感が高まったのを覚えています。
自転車も、電波のない山奥でパンクしたら厄介です。
自転車の整備を事前に済ませ、パンク修理セットを用意して、
時は満ちた!!
さすがはH幌。簡単には足を踏み入れさせてくれそうにありません。
非情にも天気予報は3日間とも雨。
仲間が次々と巡検キャンセルを決定する中、
我々の部隊は1日でも沢に入れる日があればいいさ、ということで土砂降りの中札幌をあとにしたのでした。
さて、翌朝道の駅に着いた頃には、
青空が覗いていました!!
我々は勝利を確信。とりあえず初日は沢に入れそうです。
上H幌へと車を走らせます。
雲行きは怪しくなりましたが、なんとかこの日は雨に打たれずに巡検することができました。
初日に入ったのはコニアシアン〜チューロニアン上部でした。
虹色のコニアシアンへ、フォレステリアやペロニセラスを追って。
Damesites sp. コニアシアン
噂に違わぬ素敵な色のアンモナイト現れます。そのたびに大興奮です。
夢中で石を割り続けました。
部分的ですが大型アンモも。ヘソは以外と残っていました。
プゾシアかパキデスモ系だと思われますが細かくは同定できませんでした。
どなたかご教授くださいm(_ _)m
そしてこの日一番のレア種はこちら。
Subprionocyclus minimus チューロニアン
もちろんペロニやフォレステリアは出ませんでしたが、
小さいながらもいくつかサブプリオノサイクルスをゲットできたので、この日は大満足でした。
二日目に続きます。お楽しみに。
今日は僕が初めてH幌に行ったときの話をしたいと思います。
遡ること昨年6月。我々は情報収集と自転車の整備など準備に準備を重ね、
大学の関係で3連休となる金土日を使って、念願のH幌自転車巡検を決行するに至りました!
当時僕にとってH幌は憧れの産地であり、そして最もハードルの高い産地でもありました。
開かずのゲートが設置されていて奥まで車で進めないためです。
それを先輩の手を借りず自分たちで企画して巡検をするのですから、そりゃもう武者震いモンですよ。
断片的な知識や情報を紙の地図に落とす作業は大変でしたが、
地図が文字で埋まっていくたびにワクワク感が高まったのを覚えています。
自転車も、電波のない山奥でパンクしたら厄介です。
自転車の整備を事前に済ませ、パンク修理セットを用意して、
時は満ちた!!
さすがはH幌。簡単には足を踏み入れさせてくれそうにありません。
非情にも天気予報は3日間とも雨。
仲間が次々と巡検キャンセルを決定する中、
我々の部隊は1日でも沢に入れる日があればいいさ、ということで土砂降りの中札幌をあとにしたのでした。
さて、翌朝道の駅に着いた頃には、
青空が覗いていました!!
我々は勝利を確信。とりあえず初日は沢に入れそうです。
上H幌へと車を走らせます。
雲行きは怪しくなりましたが、なんとかこの日は雨に打たれずに巡検することができました。
初日に入ったのはコニアシアン〜チューロニアン上部でした。
虹色のコニアシアンへ、フォレステリアやペロニセラスを追って。
Damesites sp. コニアシアン
噂に違わぬ素敵な色のアンモナイト現れます。そのたびに大興奮です。
夢中で石を割り続けました。
部分的ですが大型アンモも。ヘソは以外と残っていました。
プゾシアかパキデスモ系だと思われますが細かくは同定できませんでした。
どなたかご教授くださいm(_ _)m
そしてこの日一番のレア種はこちら。
Subprionocyclus minimus チューロニアン
もちろんペロニやフォレステリアは出ませんでしたが、
小さいながらもいくつかサブプリオノサイクルスをゲットできたので、この日は大満足でした。
二日目に続きます。お楽しみに。
14
M笠三連発③
こんにちは、itesです。
今日で最終回となるM笠三日連続巡検特集。この日はセノマニアンです。
上流から下流へ時代が新しくなるようで、入渓地点はチューロだったと思います。
幸運なことに入渓後数百メートルで有望なノジュールを発見しました。
が、さすがに古い時代だけあって、サントニアンやコニアシアンのようにはいきません。
みんなで探してもなかなかアンモが見つかりませんでした。
下流でアナゴの住房やサブプリオノサイクルス?が出たようですが、僕の成果は全て上記の単一ノジュールから得たものです。
では、そのノジュールから出てきたものを紹介します。
まずは欠片ですが、マンテリっぽいもの。
入渓地点はチューロだと思ったのですが、上流から転がってきたセノマの転石だったのかもしれません。
Mantelliceras sp. セノマニアン
次に見えているのがアカントっぽい不明種。平たい側面ですね。
間違った情報を垂れ流したくないので断定は避けておきます。
休憩のときに石を小さくしていたら現れました。
Acanthoceratidae gen. et sp. indet.
次です。
これもMantelliceras sp.と見ていますが、なにぶん直径1cmとやたら小さいので種類がわかりません。
Mantelliceras sp.
同じ個体です。
これで5cmくらいあったらものすごく迫力があってかっこいいのですが。
Mantelliceras sp.
ほんとうに、この石以外僕はなにも見つけられませんでした。
ですが、成果としてはなかなか満足しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
正直に告白します。
三笠巡検はじつは4連チャンでした。
ですが、最終日に丸坊主をくらい、ストーリーとしては格好のつかない感じになってしまいました(爆)
きっと二日目のバロイシ、三日目のアカント系で運を使い果たしたのでしょう。
3(4)日連続巡検の記事におつきあいいただき、ありがとうございました!
今日で最終回となるM笠三日連続巡検特集。この日はセノマニアンです。
上流から下流へ時代が新しくなるようで、入渓地点はチューロだったと思います。
幸運なことに入渓後数百メートルで有望なノジュールを発見しました。
が、さすがに古い時代だけあって、サントニアンやコニアシアンのようにはいきません。
みんなで探してもなかなかアンモが見つかりませんでした。
下流でアナゴの住房やサブプリオノサイクルス?が出たようですが、僕の成果は全て上記の単一ノジュールから得たものです。
では、そのノジュールから出てきたものを紹介します。
まずは欠片ですが、マンテリっぽいもの。
入渓地点はチューロだと思ったのですが、上流から転がってきたセノマの転石だったのかもしれません。
Mantelliceras sp. セノマニアン
次に見えているのがアカントっぽい不明種。平たい側面ですね。
間違った情報を垂れ流したくないので断定は避けておきます。
休憩のときに石を小さくしていたら現れました。
Acanthoceratidae gen. et sp. indet.
次です。
これもMantelliceras sp.と見ていますが、なにぶん直径1cmとやたら小さいので種類がわかりません。
Mantelliceras sp.
同じ個体です。
これで5cmくらいあったらものすごく迫力があってかっこいいのですが。
Mantelliceras sp.
ほんとうに、この石以外僕はなにも見つけられませんでした。
ですが、成果としてはなかなか満足しています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
正直に告白します。
三笠巡検はじつは4連チャンでした。
ですが、最終日に丸坊主をくらい、ストーリーとしては格好のつかない感じになってしまいました(爆)
きっと二日目のバロイシ、三日目のアカント系で運を使い果たしたのでしょう。
3(4)日連続巡検の記事におつきあいいただき、ありがとうございました!
07
| h o m e |